COLUMN

農薬と肥料から食の安全を考える

肥料を気にしたことはありますか?

農薬と肥料から食の安全を考える

野菜を買う時に農薬の有無を考えながら、購入する人は増えてきていると思います。しかし、野菜を買う時に野菜の肥料の有無について考える人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、肥料と農薬の切っても切れない関係を食の安全の観点から見ていきましょう。

そもそも農薬をなぜ使うのか?

農薬を使う目的は、

  • 害虫退治
  • 病気予防
  • 雑草駆除

この3つが主な理由だと思います。これらを放置してしまうと農作物の収穫量が落ちてしまうのです。
もっと掘り下げてみましょう。
なぜ、害虫が湧いてくるのか。なぜ、病気が発生するのか。なぜ、雑草が生えてくるのか。

害虫が湧く理由は、「肥料」です。
肥料には、窒素成分が多く含まれています。そのため、野菜の成長を促進します。しかし、窒素成分を野菜に多く与えすぎると、硫酸性窒素が過多になり、害虫が湧く原因になってしまいます。

病気が発生する理由は、「カビ・細菌・ウイルス」です。
カビは、空気中の温度・湿度によって発生します。細菌は、土壌中に生息しています。そのため、土壌の中の生態系を細菌が繁殖しにくい状態にする必要があります。ウイルスは、虫を介して移ります。そのため、虫を退治する必要があります。

雑草が生えてくる理由は、一概には言えません。
雑草が生えてくる理由は、①土に雑草の種が残っている。②風や水が雑草の種を運んでくる。③鳥や虫が雑草の種を運んでくる。など様々な理由が考えられます。

まずは、できることから

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農薬を使う理由は、大体わかって頂けたでしょうか。まさか、農薬を使う理由に肥料の使用も関わっていると思わなかったでしょう。

空気や土、風、他の生物などの自然の影響によって農薬を入れざる負えない状況は、変えづらいかもしれません。しかし、「肥料を入れる」という人的な影響は変えやすいと思います。何故なら、原因は「私たち人間にあるから」です。

まずは、できる範囲の事から取り組んでいきましょう。
そして、肥料に頼らない農業を模索しましょう。

知らない・知られないのは問題

これまで説明した通り、肥料を入れる事によって、結果的に農薬を使わなければならない状況になっています。

ここで改めて、皆さんこの事実を知っていましたか? そうですよね、あまり知らなかったと思います。

私は、ここで2つの必要性があると思います。

それは、
①皆さん自身の農業についての知識を向上する必要性
②農業の情報公開の必要性
です。

①は、皆さんが農業の知識を向上する事が食の安全意識に繋がり、農家の基準が向上し、結果的に皆さんが食べる食べ物の安全に繋がります。

②は、農家が悪いのではなく、現状の農業のブラックボックス状態を変える必要があることを伝えています。「肥料は何をどれくらい使ったのか。」「農薬はどのぐらいの頻度で使ったのか。」これらを公開するシステムが成り立っていません。この農業全体の公開が食の安全に繋がります。

これらを公開するシステムが出来たとしても、①が出来ていなかったら、意味がありません。逆も然りです。
これら両方の必要性を満たす事によって、食の安全に繋がると考えます。

全員で食の安全を目指しましょう。

消費者の農業知識向上生産情報の公開が持続可能な未来の農業の為には必要なことだと考えております。
それが消費者・生産者にとっても長い目で見ると、大きな利益に繋がると考えています。