SEMINAR

エチエ農産 越江雅夫様セミナー(第42回農楽マッチ勉強会)

越江氏 (4)

「六次産業化」を考えるシンポジウム

開催日時:2016年7月17日(日)13:30~16:30
開催場所:コープ御所南ビル4Fホール

◆越江氏

京都府・京丹後市で有機農業をされています。国営農地での数種の野菜作りをスタートさせ、のちに法人を設立されて本格的な農業を始められました。

除草剤が原因で歯の生えない子供がいるという海外のニュースに触れたこと、近年増加しているアレルギー・アトピー・花粉症など食べ物が影響していると考えられたことから、化学肥料を使わない安心安全なお米・野菜作りに特化され続けてこられました。

エコファーマー・有機JASを取得され、真摯な野菜作りが高く評価され、数々の受賞をされています。

また、安定経営に向け、販路をすべて直販、六次産業化での付加価値、契約栽培などに取り組むなどの工夫をされています。

六次産業化として、子供ピーマンと聖護院大根を加工販売され、当日は、参加者にお土産として持参していただきました。

◆藤掛進氏

農業振興のために食文化活用の試案を続けてこられました。

「食文化」とは何か。近年、食の過多等、様々な問題が取り沙汰されています。カロリー管理なども重要視されるなど数字が食べ方の規範となってきましたが、数字は人を納得(左脳)させるが共感(右脳)を呼び起こしません。共感(右脳)がないと人は動かない。共感させるには、日本人にとってわかりやすく慣れ親しんでいるもの→和食→和食でも日常的に食べているもの→それは「おばんざい」であるとし、おばんざいに食の規範があるのではと語っていただきました。

おばんざいは、はしの使い方も学ぶ機会になり、材料を作っている人。おばんざいを作る人に対して「いただきます」「ごちそうさま」という言葉で精神の規範ともなります。

つまり「共食」する。食するところまでを含めて「おばんざい」だと紹介されました。

独居生活の増加、共働きにより、生鮮食品ではなく出来上がったものを食している昨今で、おばんざいの精神は、今は商家にはなく農家にこそ残っている。今こそ農家がこの食の規範たる「おばんざい」を農業振興のために見直すときだと語られました。

(文責:辻村さおり)