SEMINAR

北村経済研究所・橘舎様セミナー(第45回農楽マッチ勉強会)

北村氏 (2)

売れる農産物作りのためにやって欲しい2つのこと/橘香る明日香村に魅せられて

開催日時:2016年10月16日(日)13:30~16:30
開催場所:大阪総合生涯学習センター 第2研究室
大阪市北区梅田1-2-2 大阪駅前第2ビル6階

北村真吾氏

10年間広告代理店に勤務、その後コンサルタントに転職、商品開発プロジェクト5社 、商品およびサービス開発コンサルティング8社に携わった経歴がございます。

売り込む特徴があっても商品の売れ行きがイマイチであるなどの相談が寄せられることが多くあり、左記のことが起こる理由は作りたいものと欲しいもののギャップにぶち当たっているということでした。

せんみっつの法則があり、1000個開発された商品のうち3個しか成功しないという法則です。この法則に対抗し、確実に売り上げを得るためには営業を前倒しすることが重要になることを強調されていました。①企画→スケッチを書き、営業に出向き、欲しいと思う人を5人見つけ、見つけたら開発に進む、②開発→試作で営業へ行き、これなら買う、こう変えたら買うと言う人を10人見つけ、見つけたら量産に進む、③量産→営業は不要。この下積みによって売上を確実に獲得することができ、この手法は車メーカーも実施されているそうです。

質疑応答では、今回の手法を使った場合の利益の上昇率、単価の安い物と高い物での手法の違い、相談に来られる方等についての質問がありました。

 

建入一深氏

民放のアナウンサーからフリーに、日経新聞7年、サイエンス5年、2社を掛け持ちし、その後、フランスのカンヌへ留学、帰国後、東京工業大学の1/fゆらぎ理論の商業化を契機に1994年に株式会社クォンタムリープ設立、経営コンサルタントとして(有)アッシュインターナショナル設立されました。3.11の東北大震災をきっかけに東京を離れ、日本の中で日本を活性化していきたいと思われ、明日香村へ移住されました。初めて明日香村を訪問されたときに橘の品の良い香りに魅了され、明日香村の村花である橘を地域ブランドとして商品化できると考えられました。また、明日香村は聖徳太子の生誕地であり、聖徳太子の4つの偉業を現代版として2つに集約して新たに明日香村で実現しようと考えられました。

橘プロジェクトをスタートし、植樹した橘が半分枯れたりなどいろんな困難がありましたが、根気強く愛情をかけて橘を育てられ、2015年の秋に橘の香水「Sara」を開発しました。商品開発と発売までも何度も再考され、試行錯誤を重ねて、300本限定発売し、全品完売しました。

その後、医療費削減、予防医学で生薬を見直す必要があると思われ、漢方推進プロジェクトがスタートしました。橘の香成分を金柑、柚子、温州ミカンの葉と比較分析したところ、比較した他の植物に比べて栄養価が高いことが判明し、京都府立医科大の教授に橘の葉を用いた新薬の開発について交渉しましたが、お金がかかることもあり、交渉は決裂してしまったそうです。

さらに神仏につながる作物である甘茶、マコモの栽培にも展開していきます。そして、2016年秋に甘茶の新商品であるお茶を発売することになり、主にギフトブライダルとして展開していく予定だそうです。さらに入浴剤の甘茶の開発にも取り組まれています。これから甘茶を展開していき、京都にも拠点を作る予定だそうです。

これからはコミュニティが大切な時代であり、身を寄せられるネットワークを作っていってほしいと強調されていました。講演ではどんな困難にも立ち向かっていく建入氏の人柄が垣間見れて、明日香村を再生し、日本を変えたいという熱い思いを語って下さいました。

質疑応答では建入氏のへこたれない源について、継続するための戦略について等の質問がありました。

(文責:石鍋美智子)