SEMINAR

NPO法人ぷろぼの理事長 阿南雅昭様セミナー(第33回農楽マッチ勉強会)

阿南氏 (1)

社会福祉法人の障害者雇用支援事業

開催日時:2015年10月18日(日)13:30~16:30
開催場所:大阪総合生涯学習センター大阪駅前第2ビル6階第2研究室

「ぷろぼのグループ」は、NPO法人と社会福祉法人の2つの組織で、障害者の職業訓練や就職支援を行なっています。奈良県内に4ヶ所の事業所を持ち、百名以上の従業員が在籍しています。阿南氏が障害福祉に携わるきっかけは趣味のカヌー用品を安く買うために奈良県の社会福祉法人が営むアウトドア用品店でボランティアをしていたときのこと。店長が倒れてしまったことを契機に、障害者の方々と一緒に働くこととなりました。当初は経営の体を成しておらず障害者をクビにしようとしたほど、彼らとの付き合い方がわからなったようです。しかし、事業を軌道に乗り、彼らに仕事を任せたところ、少しのサポートで成長し、店の売上も半年で桁違いに伸びました。その後は障害者それぞれが自立することに成功、各メーカーなどと正規雇用契約を結ぶことができたそうです。

その経験から「障害者との付合いは介護だと思っていたが、そうではなく障害者への配慮をしつつ、キャリアアップを支援し、働く厳しさを伝えて自立させることが支援だ」ということに気が付き、現在の事業に発展しています。

現在「ぷろぼのグループ」でのユニークな事業は、記帳代行サービスです。障害者に対して十分な職業訓練を積ませることで、高度なレベルが要求される記帳業務に従事させても契約先の会計事務所などに満足いただける質の高い業務を実現しています。

HP製作、印刷物制作事業やPCメンテナンス事業も行い、取扱量が多くなりすぎ作業スペースが足りない程、引き合いがあるようです。これらの作業はこつこつと物事に取り組む障害者にとって適性があるものが多く、仕事の質も高いという結果がでています。

今後の取り組みとしては、農業 奈良市東部での茶畑(無農薬無肥料)や、東吉野のヨモギ畑の管理を行うなど農業分野を強化して、6次産業化を目指しています。

また奈良県新大宮に5階立てのCLT工法による木造ビルを建設予定で「おいしいご飯、おいしい味噌汁」をモットーにした食堂をオープンさせ、地域との繋がりを強くしていきたいとのことです。その他にもイベント終了後の清掃作業、ゲストハウス事業など従来のIT以外の分野にも発展させて、「障害者が活躍できる場を広げたい」と語っておられました。これらの職場への見学も可能とのことです。

(文責:和田康佑)