SEMINAR

千提寺farm・藤木農園様セミナー(第43回農楽マッチ勉強会)

中井氏 (1)

2名の女性農家の講演

開催日時:2016年8月21日(日)13:30~16:30
開催場所:大阪総合生涯学習センター 第2研究室
大阪市北区梅田1-2-2 大阪駅前第2ビル6階

中井優紀氏
新規就農2年目。茨木市の北部地域で、日本で唯一「三島独活」を生産されています。

「三島独活」は生産過程にホルモン剤を一切使わず、そのために大変手間のかかる野菜と解説がありました。それ故生産者が生産に集中できる環境が成功のカギ、というお考えからご主人が生産を、ご自身は前職で培った経営コンサルタントの手腕を生かし販売をそれぞれ担当して、進めておられるとのご紹介がありました。
また農業の他にも、企画・販促プランナーとして地方産品の販路拡大の委託を受けていること、茨木北部地域の現状に危機感を持ちながらもバラバラに活動していた各団体をまとめ上げ、総勢60名の「茨木ほくちの会」を立ち上げて一つの大きな力として茨木北部地域の再生に取り組んでいることのお話しがありました。この活動を、他所から来る人たち、そして地元の次の世代を担っていく中・高生、大学生に普及・浸透させていきたいと話されていました。

とにかく、終始元気に、熱く、農業と地域への想いを語っていただきました。
質疑応答では、質問とともに、次の一手についてのアイディアも多く出されていました。

藤木悦子氏
北海道の専業農家から、結婚して宍粟市の専業農家へ。「農家の奥さん」に対する周囲の視線・扱いや苦労などをリアルに語ってくださいました。出産・子育てで思うように農業に関われず、気持ちが内向きになり、暗く過ごしていた時期から、先輩「農家の奥さん」に巡り合い、外に目が向いたことをきっかけに明るく、外に出ていくようになった経緯を紹介されていました。その後、ご自身が主力メンバーの一人である兵庫県女性農業士・ひょうごアグリプリンセスの会についても触れ、メディアではおしゃれな新規就農者ばかりが注目されてしまい、農家が注目されることは歓迎だが本来の目的である「普通の女性農家」からは少しずれてしまっているというジレンマをお話しされていました。

また、農業を経営としてとらえ「食べていける農業」にするための、栽培品目の選択・多数化やブランド化、販売ルートの確保等についても言及されました。

最後に、自分が食べて「美味しい」と納得できるものを作って売りたいという想いと、まだまだ一般の特に男性の意識の中では「農家の奥さん」に過ぎない女性農家について経営のパートナーとして見て欲しいと訴えられて締めくくりとなりました。
質疑応答では、会場に来られていた藤木氏ファンの農家さんたちからの質問・コメントや、岸和田で桃をブランド化して販売している方のご紹介もあり、大いに盛り上がりました。

(文責:光田花子)