SEMINAR

八鹿畜産・丹波篠山にじいろ園様セミナー(第50回農楽マッチ勉強会)

小澤氏 (1)

初!古民家での開催! 2名の若手農家の講演

開催日時:2017年3月19日(日)13:30~16:30
開催場所:浜屋敷吹田歴史文化まちづくりセンター

小田垣縁氏

兵庫県養父市八鹿町の養豚農家。養豚業会は高齢化と後継者不足に加えて、飼料の

高騰・豚価の下落等により厳しい環境にあり、養父市では1軒、兵庫県但馬地域全体

でも2軒しか残っていません。そのような状況を打開する為に「おだがきさん家の

八鹿豚」のブランド化を目指すべく奔走されたお話をして頂きました。

厳しい状況に陥った大きな原因の一つが、大手取引先にサイフから何もかもが握られ、

新しい取引や挑戦すらできなかったこと。そこで小田垣さんは地域・地元の人達に助

けられて入念に準備を行い大手企業との取引を停止、ブランド化と新規販路の開拓を

行いました。

ブランド化の為に一番こだわったのは餌を工夫すること。地元ケーキ屋とのコラボで

子豚にはケーキの切れ端を与え、肥育豚にも果実酵素等の入った餌を与えた結果、従

来の何十倍ものグルタミン酸成分を持った豚になりました。また老廃豚にも肥育豚と

同じ餌を与えることで美味しくなり、新たな加工品の開発を目指されています。

現在、八鹿豚は地域ブランド推奨品に指定され、小田垣さんも様々なコンテストで最

優秀賞を受賞するなど、試行錯誤の結果、売上の確保と経営の安定を得られています。

 

小澤和文氏
丹波篠山にじいろ農園主。豊中市の市街地出身で29歳のときに脱サラをして新規

就農。新規就農当時の苦労した話や小澤さんの農業に対する考え方のお話をして頂き

ました。

最初に入った土地は現在の養父市の山奥の開墾地。当初は行政も新規就農者を支援す

るとのことだったので入植してみると、特産品の大根だけを作り続けていた為に土地

が疲弊し連作障害だらけ、また開墾償還金も後継者が負わされるという状況であった。

そして新しいチャレンジもできないことから一念発起し独立を目指されました。

土地探しも行政に相談に行ったが進展がなく、最終的に自身の人脈からの紹介により

現在の篠山市に移り住んで開園されました。

農業の最大の課題は「食えること」と考えており、その為に通年で販売できる米の

直売を主軸にしていて、主軸である米の生産を維持する為に黒豆茶等の加工品の開発

をされています。

今は高学歴でも農業を志す若者も出てきているが、それでもまだ農業は低く見られて

いるので(別世界の職業だと思われている)、将来は子供のなりたい職業のベスト10に入ることを願って活動されているとのことです。

(文責:竹岡 俊介)