SEMINAR

都築 冨士男様セミナー(第23回農楽マッチ勉強会)

都築氏セミナー (1)

ローソンの再建事例に学ぶ企業(農業)経営

開催日時:2014年12月7日 (日)13:30~16:00
開催場所:梅田阪急オフィスタワー29階㈱ライフプラザパートナーズ セミナールーム

都築氏は高知の農家に生まれ、大学時代、スーパーマーケットでアルバイトをしていたこともあって、当時は小さいながらも将来性がありそうな主婦の店(ダイエー)に入社した。ダイエーでは日系人の多いハワイで日本食品を売る事業の仕事をしていた。

ハワイ赴任から2年後、当時の中内社長からローソンの今後を任されることになった。当時のローソンは80店舗あったが、経営状態は悪く新規出店を見合わせていた。選択肢は3つ、①撤退、②課題解決後、新規出店を再開、③いくつかの課題を解決した後、残りは新規出店しながら解決する、であった。①は今後ダイエーグループに禍根を残しかねないこと、②は解決してからでは先を行くセブンイレブンやファミリーマートに水を開けられてしまうことから③を選択した。その上でまず、2つの課題を解決することにした。1つは新業態の開発、もう1つは商品供給型から経営指導型への転換であった。新業態としてデリカ販売からおにぎりや弁当を販売する業態への変更であり、これによって店舗面積を狭くすることが出来た。そして、従来は本部とオーナーとの関係であったのを間に店舗を入れることによって本部が経営指導を行いロイヤリティのシステムも変更することにした。従来はスーパーの売れ筋ばかり並べていたが、コンビニを代表する商品を開発する必要があった。かちわり氷や水を売り出すこととした。さらに作っていたコロッケを捨てていたことから少ない人数で扱えるフライヤーを導入したが、この経営資源の活用を考えていたところ「からあげクン」を商品開発した。時代が変わることはビジネスチャンスがある。商品開発は単なる真似では駄目である。これによって1年後出店を再開し、10年間でローソンを3,000店にすることが出来た。

リーダーは、①課題を明確にして解決する仕組みをつくること、②変化に対応すること、が必要である。

中小企業の農家は自ら解決するのは難しいが、①マーケティング、②コラボレーション、③ベンチマーキングが必要である。マーケティングは、顧客のニーズを収集して課題を解決し、顧客満足を向上させることである。コラボレーションは機能を持った所と提携することである。ベンチマーキングは優れた成功事例を見習うことである。ベンチマーキングを進めるには「3つのI」が必要である。1つめはImitation、まねることである。2つめはImprovement、欠点や弱点を改善することである。3つ目はInnovationである。

経営者に必要なものは、①情報収集力、②先見力、③意思決定力、④リーダーシップである。

講演は先生の豊富な経験から事例を基に話されているのが多く、分かりやすい内容であった。

(文責:武住 泰和)