SEMINAR

有限会社山口農園様セミナー(第26回農楽マッチ勉強会)

セミナー (15)

山口農園の六次産業化の実践

開催日時:2015年3月21日 (土)13:30~16:00
開催場所:大阪市福島区福島6-22-20新梅田研修センター

今回はNPO法人日本都市農村交流ネットワーク協会との共催で行われ、山口氏の講演はその一つ。全体のタイトルは

「六次産業化」を考えるシンポジウム(連続講座 コラボ企画)

 

山口氏は、もとサラリーマンであったが、妻の実家が個人経営の農家であり、これをもとにして、2005年に有限会社山口農園を設立した。

山口農園は、従業員43名、栽培面積約10ha(うち5haハウス施設109本)、主に軟弱野菜の生産を有機農業でしている。

山口農園の特徴は①完全有機JASであること②生産販売計画ができること③完全分業制であること④単独生産法人であること⑤新規就農者の支援、グループ化をしていること⑥アグリスクールによる農業人の育成をしていることである。

分業により、計画(2か月先どのくらいの数量ができるか)して生産でき、量販店との取引もできるようになった。栽培品種ごとの利益率、播種に対する歩留率を全て数字化し、月1回の会議にあげている。うまくいった場合でも、なぜうまくいったか調査している。

山口農園グループ会議を月次でしており、そこで、出荷目標数・可能数量・品目調整(2か月先まで)等をしている。

六次産業化は身の丈に合ったもので、余剰分(もともと、失われる分を見越して1.3~1.5倍種を播くが、うまく育てば、予定以上収穫できるので余剰分が発生する)について、茶を粉末加工したり、水菜や小松菜を漬物にしたり、ほうれん草の粉末を使って餃子を作ったりしている。

山口氏からは①六次化は土台があっての取り組みであること②有機JASというこだわりをわかってもらう努力をすること③どう作るか、はもとより、「どう売るか」も考えなければならないこと④六次化へ向けては、専門家と同じ土俵で勝負しても無理であり、身の丈にあった商品開発をすること⑤地域の活性化も考えること⑥ネットワークをつくること⑦作物を作るだけでなく、収穫して、袋詰めして、販売するすべてが「現場」であるという意識が重要であること、などが指摘された。

(文責:黒瀬 英昭)